il Cuoco 251号記事 2

(記事和訳)
在日イタリア大使館 ダビデ・ラ・チェチリア氏より発足会のご挨拶の言葉:

ご出席の皆様
私は、最大の慶びをもって、本日の「イタリア調理師協会 日本支部」の発足式に参加させて頂きます。まず、イタリア料理を代表する日本の方々とイタリア料理を愛好される皆様方に対し、感謝の気持ちを申し上げます。
私達の国の料理が日本でこのように成功しているのは、やはり感受性豊かな日本の方々のおかげではないかと思っております。日本で益々増えていくイタリア料理店のお客様に対し、本当に感謝申し上げたいと思います。
2000年以上の歴史を持つイタリア料理が、私達の国の宝物の一つであることは間違いありません。イタリア政府も「イタリア調理師協会」を応援したいと思っております。日本支部が誕生したことは、日本の料理人のイタリアの料理人の間の素晴らしい文化交流の機会となるでしょう。
さて、最後に、日本の友人に教えてもらった話を皆様に聞いて頂きたいのですが、彼によると、日本人はそれぞれ一番好きなレストランがあるらしいですね。しかし、皆他人には教えないので「秘密のレストラン」になる訳です。要するに、それぞれの「秘密のレストラン」があるということになります。
私の秘密のレストランは、自由が丘にあるイタリア料理店です。フィレンツェにイタリア語の勉強をしに行った二人の若い日本人のレストランです。私はそこに行く度にイタリアのトスカーナにいるかのように感じて、本当のイタリアの料理や雰囲気を味わう事が出来ます。私と同じように、一年中イタリアからはなれて住んでいる者にとって、あのようなレストランが沢山あるのは本当に嬉しいです。その二人の若者と、今日ご出席の皆様に本当に感謝申し上げます。

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